日本の「介護」について

日本の「介護」について

今回は日本の介護かいごについてお話をします。「介護」ということばは、東南アジアでは、あまり多く使われていないと聞きます。「介護」とは、身体が自力で動かせない人などの生活を助けることです。

自分のおじいちゃんや、おばあちゃんの生活を助けることは、家族の役割やくわりであると考える人は、日本の介護について知ると、おどろくことがあるかもしれません。

日本は高齢者(65才以上)が約3,500万人いて、人口の30%近くが「高齢者」の国です。これは世界で一番高いパーセンテージ(%)なのです。

日本の社会や介護のしくみについて知り、将来自分の国が、どのように社会をつくっていくか、考えてもらえるとうれしいです。

年金制度

日本では、高齢の方を支えるために、「年金制度ねんきんせいど」というものがあります。これは日本の戦前・戦後から出来たしくみで、高齢の方が、国から生活のためのお金をもらえる制度です。

日本では20才~60才の人は、この年金保険を払わなければなりません。これは、65才以上の人の生活を支えるため、また、大きな病気・ケガをした人、一家の主が亡くなった家族のために支払われます。

なお、日本に住所がある外国人も、この年金保険を払わなければなりません。 ただし国籍や条件によって、払った分が返ってきたり、払わなくてもよいケースがあるので、事前に確認をしましょう。

日本は少子高齢化しょうしこうれいかが進んでいるので、20才~60才の人口が少なくなると、65才以上の高齢者を支えるための「年金制度(ふか方式)」が、続かなくなる心配があります。いま日本社会では、これが大きな問題になっています。

将来自分が受け取る年金を自分で積み立てる「積立て方式」というものもありますが、日本は「ふか方式」から「積立て方式」にすぐ切り替えることは出来ません。自分の国の将来にとって、どのような年金制度が良いか、みなさんはどう思いますか。

日本の介護保険制度

日本では、40才以上になると、もう一つ社会保険が増えます。それが「介護保険制度かいごほけんせいど 」です。これは介護が必要な人をサポートするための保険制度です。

日本は昔、家族の3世代(親・自分・子ども)が住む家庭が一般的でしたが、今は夫婦と子供だけで住む家庭が多いです。これを「かく家族」と呼びます。

これは、都市に働きに来る人が増えたためで、地方に住む親と離れて住むことが日本人にとって普通ふつうになりました。そうなると、親の介護が必要となったときにサポートできる人がいないため、こうしたときに「介護施設しせつ」というところに行く方法があります。

介護施設のタイプ

日本の介護施設は、さまざまなタイプがありますが、これは「介護が必要なレベル」によって、施設が決まります。また、病気の人や、リハビリをする人については、医療機関いりょうきかんと協力して介護サポートをします。

老人ろうじんホーム

自分で生活できる人から、一日中介護が必要な人までが住む施設です。介護スタッフや看護スタッフがいるので、何かあったときにはすぐにサポート出来ます。食事もあり、お風呂もあるので、利用する人はここに住み、生活をすることが出来ます。老人ホームではレクリエーションがあり、利用する人たちが一緒に遊びをしたり、歌を歌ったりする時間があります。

グループホーム

認知症にんちしょうということばを聞いたことがありますか?「アルツハイマー」という病気の名前なら聞いたことがあるかもしれません。アルツハイマー病とは、モノや人を認識したり、記憶したり、判断したりする力が弱くなり、生活に影響えいきょうが出ることを言います。

これらの病気をまとめて認知症と呼びます。この認知症の人を介護するのが「グループホーム」です。グループホームでは、介護するだけでなく、病気を良くするためのトレーニングをしたり、「他人に頼り過ぎず、自分ができることは自分でする」ことをコンセプトにしています。

デイサービス(通所介護)

デイサービスとは「通所つうしょ介護」という文字のとおり、「通う」「所(施設)」がある介護サービスです。なので、利用する人は施設に住まず、自分の家で生活をします。

デイサービスでは健康チェック、リハビリテーション、食事、レクリエーション、入浴することができ、利用する人の生活を支援し、また、高齢者が「一人きり」にならないようにするサービスです。毎日デイサービスに通うことでコミュニケーションの場となり、認知症の予防よぼうにもなります。

日本の介護人材について

「介護」は大切なお仕事ですが、「介護」スタッフとして働く人が少ないことも、今の日本で問題になっています。様々なところの発表がありますが、「2025年には35万人以上の介護スタッフが足りなくなる」と言われています。介護スタッフが少ない理由としては、「力が必要な仕事なので大変と思う人が多い」などがあります。

日本では、外国人の介護スタッフが、日本に来て、活躍かつやくするようになりました。これはEPAプログラム、技能実習ぎのうじっしゅう、これからは「特定技能とくていぎのう」という新しい資格しかくによって、東南アジアの人々が日本社会を支えてくれます。

日本では「ベトナムから介護人材を、2020年夏までに1万人受け入れる」という目標が政府から出され、ベトナム政府もこれに協力すると発表されました。

日本の未来

日本では今後も高齢者の割合が増えていきます。こうした社会問題の中で、高齢者の人たちは「将来介護を受けない健康な身体を作る」ことを意識し始めています。

よく運動をしたり、習い事を始めたり、カラオケに行ったり、仕事をやめてからも「人生を楽しむ方法」が注目されています。私の父も70才になりますが、仕事をやめてから、毎日ジムに行って、友だちとバドミントンをして、毎日を楽しんでいます。

ただし、全員が健康で、病気がなく、同じような生活を送れるわけではありません。このような社会で、人生を最後まで、「自分らしく生きるため」には、「介護」は日本人にとって、とても重要なもの、といえると思います。

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