日本人の「日本語」

日本人の「日本語」

学校で習う日本語と、日本人の話す日本語は違うと感じることは多いと思います。今回は、「日本語学校では教わることがない日本語」について、お話したいと思います。

特に若い人が使う「若者ことば」は、日本人の中でも知らない人が多いですが、皆さんが日本で友だちを作ったときには、次のような「日本語」を見ることがあるかもしれません。

メール・SNS編

(笑)

(笑)・・・文章の最後に書いて、「笑ってしまう」「おもしろい」ことを表す。
例:昨日テスト勉強したのに、朝寝坊してしまった(笑)
(笑)と同じ意味で、「わら」「ワロタ」と書くこともあります。

同じ使い方で気持ちを表すために、 次の例は、多くの日本人が使います。

  • (泣)= 泣きたい、かなしい
  • (汗)= あせっている、緊張(きんちょう)している。
  • (爆)=(笑)よりも、もっと面白いこと、を表現します。

このほかに、アルファベット[w]を使って、「面白い」「おかしい」を表現することがあります。この[w]は「わら」と読み、[www]がたくさん並ぶと「草」のように見えるため、「草」とも呼びます。

この「草」を使って、 「面白い、おかしい」 ことを「草が生える」と表現する人もいます。
例:好きな子にフラれた(泣)明日から学校で気まずい(笑)とりあえず今からカラオケ行くwwww

【定期】

【定期】・・・(毎回同じことを言いますが)という意味。

例:はぁ、夏までに、やせたいなぁ【定期】(「定期」はSNS上で使われます。)

(まんじ)

卍・・・テンションが上がっている、楽しいとき、悲しいときに使う。

卍という文字は、漢字です。また、日本の地図で「お寺」を表す記号です。ただし、ここで使う「卍」はお寺の意味はなく、何か意味を持つ「ことば」ではないです。使っていて面白い、楽しいというだけの、文字です。高校生など18才くらいの若い人だけが使います。

例:マジ卍(まんじ)!(喜びや、悲しみ、どちらの意味でも使う)

~ンゴ

・・・文の最後につける。失敗したときなど、ネガティブな文で使う。

インターネットユーザーが使っていた「~ンゴ」を、最近では若い人が使うことがあります。文の最後に「ンゴ」を付けて、失敗や落ち込む気持ちを表します。「ンゴ」そのものに意味はありません。

例:学校の宿題(しゅくだい)をやったのに、家にわすれたンゴw 

話しことば編

マジ(か)・・・「本当に」例:マジで今度遊びにいこうよ。

チョー〇〇・・・「すごい、とても」例:チョーかっこいい車が走っていた。

ウケる・・・「面白い」例:その話、マジでチョーウケる。

めっちゃ・・・「すごく、とても」例:君の子ども、めっちゃかわいいね。

ハンパない・・「すごい、信じられない」例:この料理のおいしさハンパない(おいしい)。

ウザい・・・「じゃま」「うっとうしい」例:夜中虫が飛んでいて、ウザい。

やべぇ(ヤバい)・・・「良くないこと」例:やべぇ、寝坊(ねぼう)した。

~じゃね・・・「だよね」が変化したことば。例:明日雨じゃね?遊びにいけるかな。

パクリ・・・人のモノやアイディアを盗むこと。例:この歌、〇〇のパクリじゃない?

痛い・・・体の痛みではなく、周りから見て、間違ったことをしている人、「空気の読めない」人に対して使う。英語の “cringe”や”annoy”に近い意味。
例:結婚式で、お酒を飲み過ぎて、暴れているあの人、「痛い人」だね。

あまり多くここに書きすぎると、「こんなことばを教えないで!」と、日本語学校の先生に怒られそうなので(笑)、このくらいにしておきますwww(汗)。

これらの「ことば」は、男性を中心に、30~50才代の日本人でも使う言葉なので、あなたの仕事の上司や先輩が使うことがあるかもしれません。そのとき、すぐに理解できるように紹介しました。

ただし、間違っても、このことばを、みなさんが自分から使うことは、しないでください。「良くない日本語を覚えているなぁ」とネガティブな印象を与えてしまうかもしれないからです。

言い換えことば(番外編)

日本語には「悪い意味」のことばを使わずに「言い換える」文化が強くあります。たとえば、みなさんが参加する会(飲み会、結婚式、送別会)で、「おひらきにしましょう」ということばを、聞いたことはないでしょうか。

「お開き」とは、「会を開く、はじめる」という意味だと思いますよね。しかし、これは「会を終える」ことを意味しています。こうした「反対の意味」のことばで言い換えたり、違うことばを使うことはたくさんあるのです。

これは、会を「終える、閉める」ということばが「良くない意味」であるためです。なお、今書いた「良くない」ということばも「悪い」を言い換えしています。

このほかにも、日本語の数字の「4」と「9」はそれぞれ、「4(し)」=死、「9(く)」=苦(しい)と読みますが、悪い意味なので、4(よん)、9(ここのつ)という読み方があります。

日本のビルなどで、4と9の付くフロア、部屋番号がないときはこれが理由です。ベトナムでは「7」と「13」が「悪い数字」のようですね。

まとめ

日本人の日本語を使うと、もっと日本語の勉強が楽しくなるかもしれませんが、使う相手や、場所、ときを考えることを忘れないでください。こうしたスラングはどの国にもあり、みなさん使いたくなるとは思いますが、海外の人がいきなり使うと、ビックリさせてしまうこともあります。

私は大学生のときに、アメリカ人の友だちから、急に「おまえ!」と呼ばれたことがありました。「おまえ」は仲良くなったときに使う「ことば」だとインターネットで調べたそうなのですが、これは、私にとっては、あまりうれしいことではありませんでした。
(日本人の友だち同士でも、「おまえ」は、あまり使わず、名前で呼び合います。)

また、「おぬし」(「あなた」の意味で、古い呼び方)と呼んできた、海外の友だちは、日本のアニメが大好きで、アニメキャラクターが使っていたことばを、私に使ったそうです。

こうした日本語は「日本語」であることに間違いありませんが、日本人同士、アニメの世界だけで使われているものです。

なので、どんな相手に対しても、学校で習っている正しい「日本語」を使うことをおススメします。今回お話した「日本語」は、もし見たり、聞いたりしたときに、みなさんが分かるように、書きました。

これからも日本語の勉強を頑張ってくださいね!

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